スタッフブログ第41回担当は、開創1200年のパワースポット・高野山から戻ってきたチバナツミです。
先日占いで「フルネームを使った方が運気が良い」と言われたので、今回からフルネームで投稿しま~す。
高野山は、弘法大師空海が嵯峨天皇より賜り開いた、
真言密教の聖地です。
最近は女子や外国人観光客にも人気だそうで
私が訪れたシルバーウィークは秋彼岸も重なり、
ものすごい人人人・・・
高野山へ向かう電車も、ケーブルカーも、
山内のバスも通勤ラッシュ並みの混雑。
予約していた宿坊(宿泊可能なお寺)の境内に
やっと足を踏み入れたときにはホッとしました。
朝のお勤め(6:00から。自由参加)と、
朝夕2食の精進料理をいただき、
日中は金剛峰寺や奥之院、根本大堂を見学するなど、
充実の2.5日を過ごしてまいりました。
そのほかに写経や数珠づくりなど、いろいろな
体験プログラムがあるのですが、
今回一つだけ、「授戒(じゅかい)」というものを体験してきました。
「授戒」は仏さまの示された戒めの教え(十箇条の戒め・「菩薩十善戒」)
を阿闍梨さまから直接授かり法話を頂く儀式です。
戒めを常に守る、というのも難しいですが、
表面的に決まりごとを犯さなければ良い、というものではなく、
その行いをしている自分自身のこころがどうであるかが大切なんだそうです。
また、法話のなかで、おっしゃっていました。
「菊は菊として生まれ、
ダリアはダリアとして生まれ、
たくさんの力に生かされながら精一杯花を咲かせる。
自分たち人間も、たくさんの力によって生かされている。
その力を借りて自分自身の花を咲かさせていただくのです」
「授戒」は暗い閉ざされたお堂のなか、
ロウソクの灯りを背にし、シルエットだけ浮かび上がる阿闍梨さまと
向かい合って行います。
時間にして50分くらい。
マンガやドラマでは、
お堂の扉が開いた瞬間光が射し、
主人公の運命が劇的に変わってゆく・・・
な~んて展開になるのでしょうけれども、
授戒体験料金を払って、授戒を受けた証を記念にもらった
だけではただの記念です。
それを改めて思ったのが、金剛峰寺のお茶の席で、
ご自身を「高野山一口が悪くていけずな尼さん」
とおっしゃっていた尼僧の法話を聞いたからです。
「宿命、つまり命を宿した環境は変えられない。
この父、この母、この家に生まれたということは
変えられるものではない。
その自分自身はその身、そのままが誰よりも尊い存在。
でも運命、つまり命を運ぶのは自分であり、
自分がどうやって生きていくのかは自分の想い、行動次第」
やっぱり、自分が決めて動かなきゃ、
せっかくいただいた命がもったいないですね!
さて、まったくの余談ですが、高野山といえば
「孔雀王」
というマンガを中学~高校時代、読んでいまして、
「裏高野」こそ高野山だと思っていた時代があったことを
ここに反省いたします(笑)