コミュサーブログ、第206回目。
毎度おおきに、担当のクドウです。
きのう7月10日は、
皆さんいかが過ごしましたか?
いたって普通の日曜日?
選挙の投票?
イベント参戦?
展覧会の最終日?
イロイロ、様々ありますが、
クドウはコレに注目していました。
ウィンブルドンテニス
男子シングル決勝
ですが、
対戦カードには、
ちっとも関心はありません(笑)
今朝のニュースでマレーさんが優勝したのを
知ったくらいなんで、情熱のほども
知れてます。(笑)
では、なにがクドウを
ウィンブルドンに
しかも男子シングルの
それも決勝戦だけに
惹きつけているのか?
その答えは、ここにある。
ラッセル・ブラッドン 池 央耿 訳 の
ウィンブルドン(原題 The Finalists )
そう、ファイナリスツ。
決勝戦。
その決勝戦の開始直後に届いた脅迫状。
身代金は英国王冠のダイヤモンド。
人質は、女王と決勝戦の勝者、
そして会場にいる観客。
実在の場所を舞台に繰り広げられる
心理サスペンスなのだが、
いかんせん、主役の二人が、魅力的すぎる。
一人は、旧ソ連から亡命してきた、17歳のラスタス。
一人は世界ランキング2位のオーストラリア人のゲイリー、23歳。
試合で出会って、言葉が通じないうちに心通わし、
ゲイリーが試合中の怪我で腐っていた時も
テニスの世界に戻そうと努力するラスタス。
そして、めっさモテまくりのゲイリー・キング、23歳。
そんな二人が迎えたウィンブルドン,
決勝戦の『センターコート』
しかも、女王天覧の栄誉。
そして、試合中の選手たちに
課せられた使命・・・
そしてそれは、テレビ画面には
現れない、水面下で繰り広げられる
姿なき実行犯との戦い・・・
ま、結末は読んでいただくとして、
この作品、発表は1977年の作品。
警察側が事件の首謀者をハメるために
使う手段が『オペレーション・リプレイ』
生放送中に録画部分を挟むことで、
試合会場と、
テレビの前で見ているであろう
事件の首謀者との間に
タイムラグを生じさせる作戦。
そして、この時代にすでに
今のポケベルのシステムが
あったことに驚く。
だから、毎年この時期は
ソワソワしてしまう。
実際には起きていないハズの事件と
実際の場所と
あり得ないと思ってしまう
最高の試合とに。
もしかしたら
そんな気持ちにさせてしまう、
この一冊。
試合の内容そっちのけで
ソコに想いを巡らせてしまう
クドウはやっぱり
変態なのかもしれない。
今回はこの辺で。
お相手は、クドウ マコト でした。