コミュサーブログ第３９２回目、
今日も女子力全開、担当はクドウ　マコトです。

三月も半ば、日に日に暖かくなりまさに
『春近し』といった感じです。

と同時に『あの』花粉の季節も近づいている…
これさえ無ければ、と思うクドウであります。

さて、ここ最近のクドウは、ちょっとソワソワしています。
それは来週開催される『読書会』が楽しみだから。

『一冊の本』や『一人の作家の作品』について語り合う読書会が
最近の主流らしいのですが、今回は参加者それぞれの
『おすすめの本』を持ち寄るスタイル。

コレがとってもワクワクする。
手に取る本って、どうしても自分の好みや
興味のあるジャンルにかたよってしまう。

他の方がどんな本を読んで、どんなことに興味を持っているのか
いろんな世界に出逢えるんじゃないかと
ひとりワクワクしています。

何冊か候補を選んでいますが、今回はそれとは別の本のお話を。

香水物語/森瑤子

香水にまつわるエピソードの短編集。
初めてクドウが読んだのは、手のひらサイズの『ミニ文庫版』。

登場人物がカッコよく魅了されてしまいました。

その本は引っ越しのドサクサで失くしてしまったけど、
今も印象に残っているのが、
今回のタイトルのエピソード。

プロポーズされた彼女が覚悟を決めるために
彼氏に出した条件。

『クリスマスに百種類の花々で作った小さなブーケと雪を
プレゼントしてくれたら、プロポーズを受けます。』
といったもの。

仕事のキャリアや今までの交友関係が変わり、
ひとり世間から取り残されてしまう不安に駆られていた『彼女』

そして、約束の日の朝。
窓の外には、昨夜降った雪が見えて、
彼氏の手には…

といったお話。

でも、キモはこの後の彼氏の言葉。
クドウは男ですが、この言葉に『落ちました』（笑）

この作品の特徴は登場人物の名前が出ないこと。

わたし
あなた
きみ
彼
彼女
あの人
その人
など…

すれ違う三角関係なエピソードのときにひとり名前が出てたかな？（笑）

他には、父親から再婚したい相手との顔合わせを前に
娘は母親を思い出す話。

突然の雨にずぶ濡れになりながら、
帰ったらお風呂にあの香水を入れて入ろうなんて考えながら、
ナンパを断った彼女の話、など。

文字の世界だからか、余計な説明が無いぶん
読み手のイマジネーションが膨大に膨らむ作品。

ちょっと切ない気持ちになったり、ほっとしたり。
古臭い言い回しをすれば、『都会的な』作品。

そして、作者の森瑤子は亡くなって３０年余り。
新しい作品を読む事が叶わないけれど、瑞々しさは変わらない。

何冊か読んだ彼女の作品は手放してしまったけれど、
時々エピソードを思い出しては話の世界に気持ちを
飛ばしているクドウなのでした。

参加者がそれぞれ本を持ち寄って語り合う読書会。

３月２４日㈯
『持ち寄り読書会２５　in　コミュサーあおもり』
場所　コミュサーあおもり・しんまちオフィス
参加費　５００円

くわしくはFacebookのページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/454744254957903/
締め切りは３月２２日

どんな本に出逢えるか、今から楽しみです。

今回はこのへんで。
担当、クドウ　マコトでした。