★ コミュサーブログ 第398回 ★
仕事と家事と育児の両立に悩むワーキングママ、
おちあい あゆみ です。
「女性活躍推進法」という法律が成立されて数年が経ちましたが、先日、ネットニュースで信じられないような記事が目に飛び込んできました。
タイトルは「子供ができてすみません」。
内容は、保育の現場で妊娠の順番決めがあり、「先輩を追い抜いて妊娠してはいけないというルールに反し、夫婦で謝罪」というものでした。
他人の子供を育てる保育士が、安心して我が子を授かることもできない労働環境に驚愕しました。
妊娠・出産は授かり物です。
命を生み出す神聖なことに対して、この機械的扱いは、とても悲しいことです。
しかも、生産性を求める企業の話ならまだしも、子供を育てる機関の長がこうとは…。
子どもを育てる職業がこんな環境であるこの国は、子育て後進国だと世界から言われても当然だと思います。
同じ女性の多い職場である看護師と比べ、保育や介護の労働環境の違いは、常々感じていました。
私も子供が入院した時に臨月近い大きなお腹で働く看護師さんにお世話になったことがあり、驚いたものです。
大変な仕事にも関わらず、このように女性が働ける医療現場の環境作りは、一般企業にも見習うべき点が沢山あると感じました。
医療の現場が優遇されているのに対して、
「低賃金・長時間労働」と言われる保育や介護職は、どちらも企業とは異なり、収入源が補助金に頼らざるを得ないため財源にも制限があり、複雑な事情があるのは分かります。
どちらの業種も、賃金の改善について、国もやっと動き出したばかりですよね。
人手不足という事情はあるにせよ、「おかしい物はおかしいでしょ」って声を上げずにはいられない内容でした。
女性や子供、高齢者に優しくない国に、反映なんてあるでしょうか?
せめて、この青森ではそんなことのない街にしたいものだと思います。
このショッキングなニュースを見た翌日。
良いニュースが飛び込んできました。
子供達がお世話になった幼稚園の先生が、産休に入ったというニュースでした。
子供達が大好きで、いつもニコニコ笑顔のその先生の一生懸命な姿を、新卒の頃から陰ながら応援していたので、結婚の報告の時もそうでしたが、自分のことのように嬉しくなりました。
私の子供が通う幼稚園は、先生方もワーキングママとして働いているのにも関わらず、他人の子供を我が子のように育て上げて下さる姿に本当に頭が下がるし、感謝の気持ちでいっぱいです。
世の中の保育施設のほとんどは良心的だと思いますが、あまりにもショックだったので、今回記事にしました。
ショックと言えば先日、入院中の家族をお見舞いに行った時に「小さいお子さんのお見舞いはご遠慮下さい」という掲示に、子供を連れて行った私は、複雑な思いになりました。
感染症対策や子供が騒いで迷惑になるのは分かるけれど、我が家のように励ましのお見舞いではなく、中にはもう会えなくなってしまうから…。という場合もありますよね。
「看護と保育」の現場から、色々考えた今日この頃でした。
ちなみに私はネットニュースはあまり好きではありません。人の興味をそそるためなのでしょうが、目を覆いたくなるような内容の記事が多く、気持ちが悪くなるからです。
それに安易な誤植が多い所が、責任や信用性がないと思っています。
紙媒体を扱い、文字の間違いの許されない現場で仕事をしてきた私は、アナログの新聞派です(笑)
「ワークライフバランス」という言葉を目にしますが、女性が働きやすい社会は、男性にとっても働きやすい社会だと思います。
育児や介護といった、年齢ごとに出てくるライフイベントは仕方のないことで、誰にでも起こりうることなのに、まるで社会の邪魔者扱い。
そんなの、悲しすぎますよね。
青森市には、行政ではフォローできないような利用者目線でのサービスを提供している、子育て支援やお一人様サポート、障害者就労支援等、様々なNPOがどんどん誕生しています。
「住みやすい街、青森」は、私達市民一人一人が作っていくものだと思います。