第419回は福原がお届けします。
夏真っ盛りなので、ちょっと怖い話を。
先日、深浦の圓覚寺に行って参りました。
お目当ては、33年に一度の御開帳。
「御本尊・十一面観音」を拝みに。
事前に、ネットで調べたところ、
特別拝観料(祈祷含む)2000円・・
結構高いな・・
と思いつつも、次のチャンスは、
33年後 = 85歳。
行けそうな気が全くしない・・
よし今いこう!と、一路 深浦へ。
途中、
名物ヒラメ漬け丼に、後ろ髪惹かれるも
生臭いものは、後で後で。
で、
とうとう着きました。
深浦の名刹、圓覚寺。
受付で拝観料2000円を払おうとすると
いきなり、巨大な アブ or 蜂が!
(焦って未確認。)
周りにお客さんいっぱいいるのに、
俺だけにまとわりついてくるっ!
受付のおばさん、他人事のように
「黒い服だから、寄ってくるんだ!」と、
仏の慈悲の下で働いているとは思えない反応。
冷静さを保ちつつ、そこら辺歩いたら
ようやく離れてくれました。
そして、肝心の観音様御開帳。
善男善女のご案内で入り口から
システマチックにどんどん進みます。
まずは、2000円のご利益セットの中から
護摩札に家族の名前を書いて
安全祈願。
次に本人のお祓い。
更に奥に導かれ、ついに
聖徳太子 作の !
御本尊 十一面観音 様
を 拝ませていただきました。
美しいお姿でした・・
・・・・・・・
今日のメインイベントが終わり。
二階の寺宝展示館へ。
ここのお寺は、江戸から、明治と
北前船の航海の安全を祈願する
有名なお寺だったのです。
その展示の中に、
海の歴史の、悲しく残酷な印が!
ある 「船絵馬」の中に!
※「船絵馬」→ 航海の安全を祈願するため
北前船の絵を描いた絵馬。
描かれた船をよく見ると・・・
船の舳先に座る、一人の男の姿。
「持斎(じさい)」と呼ばれる、
その男は・・・
航海安全を任せるために選ばれる。
髪は伸ばし放題で、シラミが湧き
衣服は垢に汚れて肉食せず。
航海が無事成功した際には
多額の報酬を受け取るが、
船が事故に遭うと責任を問われ
錨のオモリを付けられて・・・
海に放り込まれる運命にあるのだ!!
実は、こちらのお寺には
以前も伺ったことがあり・・
やはり、その時も
「持斎」の話を聞いて
ずうううん と
気持ちが重くなり・・・
でも
それを含めての歴史なんですよね。
おわり