スタッフブログ第472回は福原がお届けします。
今日は、私が仕事柄、役員になっている
青森県民芸協会の展示会のお知らせです。
皆様は、「民芸」ってご存知ですか?
1925年に、柳宗悦が作った造語で、
「民衆的な工芸品」のことです。
それまで日本では、芸術というと
公家や武家、茶道宗家 好みの、
高級品ばかりを指していたのですが、
「日常的に民衆が使っている物の中にだって、
用の美が 宿っている! 」
それを見出そうじゃないか!という思想です。
我らが棟方志功も柳宗悦にスカウトされました。
柳は棟方の人物像を、縄文人のようだと
「好意的」に形容しているので、
棟方自身が「民芸」のこころを体現していると
見えたのかもしれませんね。
青森県の中で、民芸といえば、
津軽塗や、凧絵、アケビの籠、裂き織り等
数え上げたらキリがありませんが、
何といっても人気があるのが「こぎん刺し」。
今春は、5月25日に弘前にて、日本民芸協会の
全国大会が開催されることもあり、
それに合わせて、今が旬の「こぎん刺し」を
メインに展示して楽しんでもらおう!
ということになりました。
弘前市博物館での展示は、
「津軽の美」と題して、4/6~6/2まで。
ここには、非常に珍しい、
金木地方の「三縞こぎん」も展示されます。
これは、なにを隠そう私(高所恐怖症)が、
脚立に登って長時間微調整をしたものです。
どうでもいいですね。(笑)
その他、庶民の雨具=お洒落着だった
「伊達げら(樹皮製)」、
アケビやぶどうの皮を使ったカゴ類など、
多数展示しています。
弘前のお城へお花見にお越しの際は
ゼヒ、博物館にもお寄りいただき、
昔の青森の人々の暮らしに
想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
おわり