第490回は、福原がお届けいたします。
皆さん、突然ですが
保険屋さんとお話しするの 好きですか?
私は基本、保険に貯蓄性を求めていないので
もう、投げっぱなし。
掛け捨て感覚です。
だから
保険屋さんが職場まで来てくれて
いろいろなタイプの
「有利になった新商品」を勧めてくれても
早く話終わんないかなーー と
鼻ホジホジしながら(イメージです)
なんとなーく聞いてて・・。
世間話だけは盛り上がる・・・。
そんな失礼な客でした。
ところが!
先日 こんなことがありました。
いつもの担当の方が
「支店長が変わったので、
今度、一緒にご挨拶に伺います」とのことで。
後日 連れ立って ご来店・・。
その支店長というのが・・・
まだ若い、イマドキの男子。
タイプで言うと、
「大学の合コンサークルの4年生。
就活始まってんのに、何でまだ遊んでんだ?」
タイプ。(長い・・)
真っ黒に日焼けして、白い歯が眩しい。
そして、
聞き上手アピールなのか、こちらの話の句読点の度に
メチャクチャ落差の激しい「うなずき」。
「てめー、馬鹿にしてんのか?」とちょっと思う。
しかし!
(・・・・10分経過)
こちらの話を、最後までしっかり聞いてから
それを受けて
自分の意見を述べ始めるタイミングが、絶妙。
このことから
こちらの話を全部理解してくれてるのが
伝わってきます。
だから、こちらも、ついつい
保険と人生設計の話に聞き入ってしまいます。
そして
「もしかしたら人生に保険って大事かも。」と
宗教の勧誘に落ちたヒトのようになったのですが。
そのとき彼が
「~~と、偉そうに知識を並べてますが、
四六時中、保険のこと考えてるのは、
我々保険屋くらいのものですからね。」
と、言ったのです。
この
お客さんが息抜きしたいときに息抜きさせる
絶妙なコトバの感覚に
すっかり感心してしまい
その場で、彼をメチャクチャ褒めました。
「若いのに会話のさじ加減が上手い!」と
「私も早速、仕事の際、参考にします」とも。
お客さんが幾らプロのセールストークに納得しても
専門用語でグイグイ責められた結果だったら
なんか上手く丸め込まれたんじゃないか?と
一抹の不安が残る。
それを、解除してあげるのが
本当のプロなんじゃないかと思うのです。
やっと彼が支店長に抜擢された理由がわかりました。
最後は非常に仲良くなり
私も
映画「タイタニック」の冒頭で
レオナルド・ディカプリオ演じる主人公が
悲劇の船に乗る寸前で
掛け捨ての保険を買う場面 の話 思い出したりして
その日は
楽しく過ごしました
おわり