スタッフブログ
第500回は、福原がお届けします。
ん?? 500回・・・
何と!スタッフブログが500回!
思えば 遠くへ 来たもんだ♪
と きたもんだ!
500回と言えば・・・
「お百度参り」が、
100 ✕ 5回 も踏めますよ!!
と いうことで
今回は、江戸時代が舞台の
「奇跡!こみゅさ神社」の
はじまり はじまり ~~~~
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かわら版 売り
「 てぇへんだ!てぇへんだ! 」
中年女
「 どうしたんだい? またアレかい? 」
かわら版 売り
「 またまた お百度参りの奇跡だよぅ! 」
その頃・・・。
江戸の市中を、ざわつかせていたのは・・
「込差(こみゅさ)神社」で お百度 踏むと
たちまち願いが叶うという、奇跡の話・・
嘘か誠か とくとご覧あれ・・
事件その1 「嫁が来ない」
とある、老舗の染め物問屋の、大奥様。
跡継ぎ息子はもう30歳。
50代が寿命の江戸時代のこと。
とてもじゃないが、気が気でない。
そこで耳にしたのが、霊験あらたか
「こみゅさ神社」のうわさ。
藁にもすがる思いで 丑三つ時
頭巾かぶって こっそり向かいました。
「どうか、ウチの新之助に
ピッタリの娘が見つかりますように。
ついでに、店も繁盛しますように。」
などと、都合の良いことに
願い事を2つも唱えながら
お百度 踏んで
日が昇る頃、ようやく帰っていきました。
・・・・・・・・
月日は流れ
次の年の、かわら版より。
息子、新之助には、実は
かねてより言い交わした、女中 あり。
手を取り合って、
はるか京都の街へと、
駆け落ちいたしました。
好いた者同士 幸せそうに
暮らしているとのこと(目撃談)。
お店の方も、やり手の番頭さんが
より一層 繁盛させているとのこと。
お互い めでたし めでたし 。
事件その2 「藩校へ行けない」
とある藩の 江戸屋敷。
家老の息子、誉(ホマレ)は
今日も藩校を休んでいます。
しかし、代々続く家老の家柄、
親は、気が気ではありません。
「このままでは、お家断絶になってしまう!」
その時、小耳にはさんだ
霊験あらたか「こみゅさ神社」のうわさ。
悩みに悩んだ、ご家老は
大小の刀を、そっと床の間に収め、
町人のナリで 丑三つ時
お百度を踏みに出かけました・・。
家老と言えども、そこは武士。
ハヤテのように、お百度踏んで
夜明け前に屋敷へ戻って行きました。
・・・・・・・・・
以下、次の年の、かわら版より・・・
藩校へ行けなかった誉(ほまれ)は、
自ら、当時ウワサの寺子屋へ。
結局、彼は、旧態依然とした
儒教や漢籍の授業に、辟易していたのです。
寺子屋では、洋行帰りの先生が
オランダ語や海の向こうの事を教えてくれるので
通うのが楽しくてしょうがありません。
誉はその後、国許へ帰ると、
皆に慕われる立派な学者になったそうです。
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霊験あらたか「こみゅさ神社」の物語は
これで おしまい。
人のうわさでは、
ここ、港町 青森にも、
ある 入り江のそばに、
同じ名前で 知恵を 伝えている
場所があるそうな・・・・ 。
思い立ったが吉日 。
行かれてみるのが
良い じゃろう 。
おしまい おしまい