コミュサーブログ第517回目、皆さま風邪ひいてないですか?
担当のくどうまことです。
改めまして、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、令和初(笑)のお正月も過ぎ、
1月半ばを過ぎた今日この頃。
暦の上では『小正月』も過ぎましたけど、
まだまだお正月は終わっていません。(笑)
初夢…
…?
見てないかもしれない…覚えがない(笑)
そんなくどうですが、年末年始は『お餅』を久々に
食べまくりました。
と言っても、四六時中食べていた訳ではなく(笑)。
1日のどこかで食べていた?な感じで。
年末はトッポク(韓国風切り餅?)をうどんと一緒に胡麻ダレ掛けて。
年始は貰った切り餅使って雑煮や磯部巻き。
この冬、くどうのトレンドは『胡麻ダレ』
今も生唾飲み込みながらこれを書いています。(笑)
そんな久々にお餅を食べているくどうですが、
思い返すと、家族と食べ方の好みが違っていたことを思い出しました。
例えば…
『お汁粉(ぜんざい)』と『雑煮』だったら、
くどうは『雑煮』、家族は『お汁粉』。
例えば『きなこ・アンコ』と『磯部巻き』だったら
家族は『きなこ・アンコ』をチョイス、くどうは『磯部巻き』と
いった具合で…(笑)
子どもの頃は、普通の『白餅』の他に『ヨモギ餅』が
出し箱にいっぱいに入っていて、
正月明けは昼ご飯に煮たり、焼いたりして食べていました。
お餅のカタチも家ごとに違うようですが、『のし餅』と『丸餅』では
くどうの家では『丸餅』の方が数的には多かった気がします。
皆さんのおうちの『お餅のカタチ』はどうでしょうか?
久しぶりに『お餅をたっぷり食べた』のに、
食べてみたいお餅があったことを思いだした。
それは『納豆餅』。
青木玉さんの著書『小石川の家』(講談社)の中の一編に出てくるお餅。
『搗き立ての餅を召し上がって頂けないのは残念です』
納豆と薬味たっぷりの大鉢に一口大にちぎった搗き立ての餅を、納豆とからめて食す。
『それを納豆餅にしまして食べますと、いくらでも食べられます、口が飽きてくると別に作ったおろし和えのからみ餅を食べると、さっぱりしてこれも又いいものでして、ああ、先生に是非納豆餅を召し上がって頂きたい。
しかしあればっかりは搗き立ての熱いのを、大急ぎで作ったのでなくてはだめです』(小石川の家 p89~90 より)
と、熱く幸田露伴に語るのは、斎藤茂吉。
勧められてソレを食べたくなったのが幸田露伴。
そしてどうしても『搗き立ての餅』を支度できず『揚げ餅』を作ったのは、
著者の母で露伴の娘の幸田文。
その作品を読んだことは無くとも一度は目にしたことのある人たちの名前が並ぶ。
いつかのどっかで見かけたことのある、斎藤茂吉。
俳句?短歌?忘れたけれど。(笑)
たった数ページのエピソード。
だけれど、その行間から、『コレ、美味しいもんだわ 笑』と思わせる
お餅の柔らかさや艶めき、納豆の香りに揚げ餅の香ばしさに唾をのむ。
で、最終的に幸田文さんは『揚げ餅』を作ったわけなのだが、
コレに使った『揚げ油』が『鳥の脂』。
『切り餅を大きめの「あられ」にきって、鳥の脂で揚げる。餅は見る間にふくらんでプスと弾けそうになる、その時を逃さず脂をきって上げる。祖父のもっとも好む揚げ落ちを作り、大根おろしを充分添えて』(小石川の家 p92より)
幸田露伴の前に置いた。
食べたことの無いハズのこの『揚げ餅』の香ばしさが口中にひろがる気がする。
そして、このエピソードを読みながら、
『食べ物は出来たてがやっぱり一番おいしいのか~』
と今の自分の入っているシフトのことを振り返った。
やはり、精進しなければ、と思ったのでした。
今回はこの辺で。
担当は くどう まことでした。