コミュサーブログ第607回目
いつもありがとうございます、くどうまことです。
暑かったような、雨に祟られたような、梅雨明けも感じられないまま8月が過ぎてしまいました。
空の色もなんともいえない感じで、今年は雨が多いと感じています。
さて、「雨が多い」というキーワードでまず思い浮かぶのが、
『イギリス紳士は雨でも傘をささない』
誰から聞いたのか?何科で読んだのかは、遠い彼方に行っておりますが、とかくくどうの中では、雨や霧と結びつくものの1つに、イギリスやロンドンなどがあります。
(もう一つ挙げるとすれば、ショパンでしょうか?でも、彼のこともよく知らないんだけども…w)
くどうが行ってみたい国が、イギリス・イタリア・ニュージーランド。
英語やイタリア語は話せませんが、行ってみたいと思っています。
イギリスの料理は美味しくない。
イリギスにまつわる本にはこういうふうに書かれている事が多いのですが、
ハリー・ポッター(いまだ読んでない…)やナルニア國物語を始めとするイギリスやイギリスをモチーフにした本には、いろんな料理やお菓子が多く登場しています。
昔、目を通したことがあるのが、不思議の国(そして鏡の国)のアリスの世界に登場する料理や菓子のレシピをまとめた本。
そこに登場した「にせ海亀のスープ」や「胡椒はもうたくさんのスープ」などに心動かされたことも。
そんなイギリスといえば、3時のお茶の時間。
函館の旧領事館や、紅茶専門店などでの「アフタヌーンティー」なんかに憧れた時もあったけど、最近読ん本がすごかった。
午後3時 雨宮教授のお茶の時間 鷹野 久
「イギリス文学」の作品の中に出てくる「お菓子」を作って食べる、大学教授・雨宮氏、とその周辺の人々のお話。
小学生の姪っ子さんに、レシピを教わりながらその菓子を作るのだが、作中に出てくる文学作品の数々。
嵐が丘、ハリーポッターにクリスマスキャロル、ナルニア国物語に秘密の花園…
作中の菓子や料理の部分に目がいってしまうのだけど、登場人物それぞれが心に抱えているものがあって。
自分は、教授にレシピを教える姪っ子さんに注目してしまっていた。
彼女は、イギリスからの転校生(帰国子女、というわけでない。)
少し大人びた感性の持ち主のようで、またダブル(父親がイギリスの方)なのか、なかなか日本の小学校に馴染めていない様子。
登校が苦痛になっていた彼女が、雨宿りで入った書店に、学校へではなく通いだす、というシーン。
その書店の店員は、問う訳でもなく伯父である教授にそれとなく連絡をする、たったそれだけなのだが、なんとなくホッとした。
こういうケースだと、なにかと問いただしてしまうことが多いから。
自分だと「ただ見守る」ことができずに、つい口や手を出してしまったり、モヤモヤして苛立っているから。
静かに穏やかに時間が過ぎるうち、友達ができ学校へも馴染んでいく姪っ子さん。
最終話では、教授の教え子さんと友達になったりして、日本での生活の幅も広がっていった。
9月の初めや8月下旬の夏休み明け。
話題にされていないけど、つい心配してしまう。
そんな時に、思い浮かべてほしいなとこの時期になると思ってしまう。
選択肢はたくさんあることを知ってほしいとも、思うのでした。