第524回は福原がお届けいたします。
私は、生業が骨董商なので、お客様から、
江戸、明治、大正時代の骨董品を買わせて頂き、
それらを販売しているのですが。
近年は、趣味と実益を兼ねて、
昭和レトロな商品も取り扱うようになりました。
私は、1966年生まれなので、
子供時代は、1970~80年頃なのですが。
同じ年代の方、いらっしゃいますか?
今流行りの言葉で言えば
「昭和40年男」ですね。(笑)
昭和レトロの中で、何が人気なのか?
という情報は、テレビの鑑定番組で
語り尽くされているので、今更ですが・・。
私たちの年代では、
ソフビ人形、ブリキ玩具、トミカの他に
「仮面ライダーカード」などでしょうか。
女子だと、レアなリカちゃんかな。
そんな具合に、自分の年代の想い出しか
とんと興味の無かった私でしたが。
昭和レトロは、もっと幅広いんですよね。
前の世代(昭和20~30年代生まれ)なら
鉄人28号、ゴジラ、ウルトラQ。
もう少し若い世代(昭和50年代生まれ)なら
巨大ロボットに変身する戦隊ヒーロー。
女子なら、サンリオのキャラクターでしょうか。
―――――この度。
東京出張の際、
半日、時間が空いたので、
あの!
オタクの聖地。サブカルチャーのメッカ。
「中野ブロードウェイ」に行ってきました。
そして、
物凄い世代間のギャップと
情報と物量の、あまりの巨大さに押しつぶされて
ぐったりして帰って来たのです。
そうでした。
「日本人の趣味の世界の中心は、平成世代の
フィギュアに代わっていた!」のでした。
オヤジ世代に馴染みのある、昭和レトロ は
ほんの数件しかありませんでした。
心の片隅で気づいてはいたのですが・・・。
もはや、「フィギュア」にはついていけない、
という、寂しさが、私の中にあって。
意識的に見ないようにしていたのだと思います。
ところが
中野ブロードウェイときたら!
米粒大のものから、等身大のものまで
ありとあらゆる、今どきのフィギュアが、
大伽藍の中の、無数の仏様のように
所狭しと並んでいるのでした。
私が見覚えあるのは、
ドラゴンボールくらいかな。
仮面ライダーも
空飛んだら興味なくなったし。
そうか。もはや
趣味の世界の経済は
次の、若い世代が回している・・・・。
今回は、
世代間ギャップを思い知ったと同時に
趣味の世界は、変化しながら
永遠に続いてゆく・・んだね。 と
希望も感じた 旅でした。
おわり