コミュサーブログ527回目
四月はいつも眠くなることが多い、くどうまことです。
コロナくん関連ではいろいろとありますが、
今この時期を乗り切ってしまえば『お楽しみ』が待っていると信じて、
一緒に乗り切っていきましょう!
さて、暦の上では四月に入り、進学・就職・転勤と新しい生活や人間関係が
始まった方もいる事でしょう。
くどうも、高校卒業とともに就職、親元を離れていました。
最初は『まかない付きの下宿』。
朝・夕の二食付き。ご飯のお替り自由。
土曜、日曜は休みで、外食・自炊おまかせのところだった。
一歳年上の先輩や違う職業の人が何人か居たので、遊んでもらいました。(笑)
土曜日夜10時過ぎに県境から夜景を見に盛岡の某展望台に行ったり、
(到着はだいたい真夜中12時ころ 爆)
当時はやっていた『カルピス酎ハイ』をカルピス原液と焼酎を1:1でつくり…
見事に二日酔いになってマーライオンになったりしました。(笑)。
(もちろん、お酒は二十歳を過ぎてから、でありまする。)
多分、大学進学していたら体験したであろうことを、
若干広い年齢層の中で経験しましたよ。(次に歳が近い先輩で6コ上、7コ上でした。)
そんなことを思い出したのが、
『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズ 香月日輪 / 講談社文庫
主人公・稲葉夕士は進学した高校の寮が入寮前に火事で全焼。
半年間代わりに住むことになった『賄いつきの格安物件アパート』には、
かなり変わった住人たちやその他の生き物たち。
そのアパート『寿荘』(通称 妖怪アパート)での日常。
まぁ~、タイトル通り『非日常的』ではあります。
が、それに有り余るのが、『料理の素晴らしさ』。
ちなみに初日の『とんかつ定食』は、こうだ。
『こんがりあがった衣がジュージューと音を立てている。付け合わせはたっぷりのサラダ。小鉢には木の芽の胡麻和え。冷や奴。キュウリのぬか漬け。』
『口の中でとろけるようなとんかつ。だしのよくきいた大根とアゲの味噌汁は、まるで料亭で出されるもののように上品で味わい深かった。』(第1巻p52~53)
あらかじめイメージできている料理だからなのかもしれないが、
なぜかこの『とんかつ』は分厚いのだと思えてならない。
別の日の夕食。ちなみに宴会モード(らしい)。
『桜鯛の刺身に塩焼き、トコブシの醤油焼き、株の琥珀蒸し、わかさぎの唐揚げ、
ヨモギしんじょ、ぜんまいと蕗の煮物、生湯葉と菜の花の炊き合わせ』
食事(ご飯もの)は『鳥釜飯と鮭茶漬け』…(笑)
『桜鯛の刺身は、細かく砕いた氷の上に桜の葉を敷き、その上にイカとホタテの刺身とともに盛り付けられ、桜の花が添えられている。(以下略)』(第2巻p50より)
そして、それらの料理と主人公・夕士を肴に大人たち(?)は酒を飲みまくる…
そう飲みまくるのだ。(笑)
この作品は、前々からコミック作品の方を読んできたので、頭の中で料理はもちろんキャラクターたちが、色鮮やかに生き生きと食べて笑い、悩みを超え、とても高校生とは思えないほど成長が著しい。
今回読んだのは、高校入学からの約一年間近くの出来事にあたる1巻と2巻。
主人公の高校生活ではこの先、超常現象的なことが起きたり、文化祭といった学校行事の中で、この妖怪アパートの住人達や担任、クラスメートたちとのかかわりの中でまた成長していく。それとともに顔つきも変わっていく。
主人公・夕士は両親を12歳で亡くし、叔父の家で暮らしていた。
『腹の底から笑うことが無かった』と後になって感じるほど張りつめていた彼。
アパートの住人達との暮らしの中で、表情も和らいでいく。
『自分は一人ではないのだ』と皮膚感覚で掴めたからだと思うが、
あくまで『一個人』として主人公と向き合っていたからだろうと思う。
そして、主人公もしっかり相手と向き合ったからこそ『一人ではない』と感じたのだろう。
ともあれ、主人公・夕士はこの先も成長をしていくのだ。いろんなひと
今年の桜は浮かれ気分ではいられないのだが、季節は巡る。
今の状況もこのまま続くと思わず良くなると信じたい。
見上げれば そこには青空があるように
顔を上げていきましょう!^_^
くどうまことでした。