コミュサーブログ第555回目。
“555“と云えばついつい『ファイズ』と読んでしまう
くどうまことが担当します。
時は10月半ば過ぎ。
時世はコロナもクラスター(T ^ T)
季節は寒さ増しゆき、秋深し
読書の秋。
と、言いたいところが、『食欲の秋』になってしまうのが痛いところ。
去年の今頃は…
休憩時間にチョロっとイベント見に行ってたっけな〜
なんて、センチメンタルな気分になったりして。
そんな気分を盛り上げたのが、
『現代語で読む 舞姫』森鴎外・原作/高木敏光・現代語訳
明治文学の現代語訳。
そう、幾度となく映像化された作品を、原語(!)ではなく翻訳で読んでみよとうと、手に取った。
『あらすじ』はこうだ。
国費留学生として、ドイツ・ベルリンに渡った官僚の主人公・豊太郎。父親の葬式代を出せずに困っていた、17歳の劇場の踊り子・エリスにお金を融通した事からお付き合いが始まり、なぜか失職。
エリスの家で暮らしながら、親友・相澤が新しく紹介する仕事(天方伯爵に使えること)の条件は、『彼女と別れる事』
しかし彼女は豊太郎の子どもを身篭っていて…
結果的に2人は別れ、豊太郎は天方伯爵について日本に戻る。
でも、彼女と別れるキッカケを作った親友相澤を憎む心が残っている。というくだりで、物語は終わる。
今までだったら『ソウデスカ…』で終わってたハズ笑笑。
でも今回は、閃くものがあったのです!
それが…
『ロマンス物の大前提』
ってヤツじゃん?
そう!
巷に溢れる『ロマンスもの』とされるジャンル。
大抵、一度別れ、数年後に再会した2人が、共に困難を乗り越え、身も心も結ばれ末長く幸せに暮らしましたとさ…
とされるジャンル。
そこに登場する『ちょっと影あるヒーロー』の『ちょっとある影のエピソード』がこれだったりする。
別れた原因や、別れた事自体を引きずって、一見派手な生活や引きこもっていたりする事が多いのだが…笑笑
この明治の名作に、続編があったとしたら。
かなり残酷な別れ方をしたこの二人に、どんな展開が待ち受けているだろうか?
作者の森鴎外自身(本名・林太郎)がモデルとも、異国の空の下、客死した友人がモデルともいわれる主人公・豊太郎。
主人公との別れのショックに心が壊れてしまったヒロイン・エリス。彼女の心が戻って来たときに物語(彼女の時間)は進みだすのだろう。
もしも出逢っていなければ
そんな出会いはそうあるはずは無いのだが、人との出会いは元々が『必然』。
出会わなければ時間も物語も、進まない。
いつもと違う場所にってみることで始まる出会いもあったりする。
そんな出会いがありそうなイベントが11月に、
青森市西部の『たらポッキ温泉』で開催される。
『温泉浴場でお菓子パーティー』
京都には廃業した銭湯をリノベーション・カフェにしたりとはあるが、現在営業中の温泉でお菓子…
雰囲気的にはいっぱい行きたいところ。
入浴時間は含まれないとのこと。
ぜひとも男性陣には、事前に入浴することをお勧めしたい!
湯上りにノンアル飲みながらリラックスして、参加してみるのもなんとも楽しげ。
日常から離れて出逢ってしまった、エリスと豊太郎。
もしも現代が舞台だったら出会わなかった2人。
といううか、エリスは心を壊すことはなかったのではなかろうか。10代後半の女子にはかなりのストレスだと思うのだ。
母親との生活を支えねければいけないから。
今のように女性にできる仕事がほとんどない時代であったのだから。
一方の豊太郎は、まぁ現代にもいる存在。
つける薬は無かろうが、案外こんな男がモテたりする。