コミュサーあおもり、ブログは第569回目。
今回の担当は、くどうまことです。
3月半ば、春分も過ぎて、あれだけ積もった雪も日々姿を消しています。そして、3月〜4月は別れと出逢いがあって、新しい生活が始まる時でもあります。
新しい生活を始めるには期待と不安がつきものですが、特に『一人暮らし』を始める方はなおさらでしょう。
特に去年から続くコロナ禍の影響もあって、なかなか顔をあわせて語らう時間も無く、孤独感を強く感じている人もいるでしょう。
今回の『おひとりさま読書会』でご紹介したいのは、
あかいハリネズミ / 文・絵 ジェイドナビ・ジン 訳 深川 明日美
この本は4〜5年くらい前にRABラジオ『GO!GO!ラジ丸 月曜日』の『GO!GO!BOOKS』のコーナーで紹介されて、号泣した本のうちの一冊。
最近はリアタイで聴けてはいないけれど、いい本を紹介してくれるコーナーで、本選びの参考になっています。
あらすじは、天涯孤独になったコハリネズミが、『ほんとうのともだち』を探しに都会に出て、さまざまな経験をして『ほんとうのともだち』を見つける・・・
というお話。
何故に『赤い』のか?
なんで、くどうが真っ昼間から号泣したのか?
(ご存知かもしれないが、GO!GO!ラジ丸は月〜金11:55〜放送中。『GO!GO!BOOKS 』のコーナーは12時台)
その理由は、この本を読んでもらいたいので、ここでは秘密。笑笑
でもね。
1人で旅にでた主人公が出会う人たち(動物たち?)が、まさに一人暮らしを始める年頃を誘惑する『都会に暮らすこと』のように表現されていて、でも自分が主人公と出会っていたらどうだろう?と考えると、結構歯痒い。
この本を読みながら聴いていたのは、『エール@いきものがかり』
『サヨナラは悲しい 言葉じゃない
それぞれの夢へと 僕らをつなぐ YELL』
の歌詞にまたグッとなりながら読み終わった。
人との出逢いと別れには意味があって、お互いの『ステージ』が変わると離れたり、巡り合ったりするものだ、と昔聞いた事がある。
この先、二度と会う事が無いかもしれない。
またどこか違う場所、違う立場で出会うかもしれない。
それでも、共有できた『その時間』に意味はあったのだと思いたい。
そして、できれば笑顔でもう一度、顔を見たいと思う。
物語は、またひとりになってしまったコハリネズミ。
少し強くなったように感じ、『大人になる』ことの経験のひとつなのかと、少し切なくなった。
最後のページで空に飛んでゆくタンポポの綿毛を見ながら『元気で』と思うくどうがいた。
青空が見える日が増えて、温かくなって、季節が変わって人との付き合いも変わっていく。
新しい出会いと付き合いの中で、
嫌なことがあるかもしれない。
辛く当たられるかもしれない。
それでも、笑顔で居てほしい、とくどうは願っている。
笑顔で、どんどんステージを上げていって欲しい。
会えなくなるわけじゃ無いけど、『卒業』とか聞いちゃうとちょっと切なくなっていた笑笑