新年を迎えみなさんはどんな年初めでしょうか?
この度の震災、事故で被災された方にはお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた方々とそのご家族御関係者様には心よりお悔やみ申し上げます。
コミュサースタッフブログ第 629 回 青森の世話焼き母さん 西川です。
2024年最初のブログを担当するにあたり
昨年からネタをいろいろと考えていました。
低迷し切った世の中
少子化や人口減少に伴う様々な社会問題
私個人も病気や入院、親の介護のことなど様々な問題に突き当たっていた年で
悩ましい一年でしたがようやく明るい兆しを!と期待したい新年を迎え
気持ちを切り替えてまた明るく楽しく過ごせる年にしよう!なんて考えたのも束の間
元旦早々から始めり今もって落ち着かない震災、追い討ちをかけるように事故や火災と
新しい年はどうなってしまうのだろうと不安しかないですよね。
日々テレビなどで報道されて明らかになる被災地の現実は
あの311を思い出すだけではなくさらにショックが上塗りされるようで胸が痛みます。
新年早々のブログに悲しい出来事を書くことは迷いましたが
直接の被害がなかった人たちもしっかり考えるきっかけにして
犠牲になった方々の為にもまたこの日、この年を忘れないようにと
記録としてあえて書きました。
(別ネタはまた次回にでも)
悲しく辛い年の始まりですが
自分たちできること
やるべき事
そのやり方など
考える事ができる人は考えるべきであり
できる事があるなら実行すべきだと思います。
そして今すぐにできる、やるべき事
急がなくても出来る時が来たらやるべき事
いつかやろうと考える事
考えや心の中を整理して
胸に手を当ててじっくりそういうことを考えてみてもいいのではないでしょうか。
何事でも考えているだけじゃ誰にも伝わらないし形にもなりません。少しでもなにかを感じたのなら具体的なビジョンにして実際に動いてみるべきです。
ただ、SNSでも様々な情報を目にします。
私たちもNPOであり、ボランティア活動などもしているので、被災地でNPOが活躍していることやボランティアたちがなにかの手助けに駆けつけていたり、ものすごい速さでで募金集めが始まったりと、そんな情報が特に目に止まります。素晴らしいですよね。
一方で、日本ではNPOの本質やボランティアとはなにかという概念はまだまだ知られていません。
その辺りの詳しい事はまた別の機会に書こうと思いますが
今回気になったSNSの記事で、ボランティア(大手の慈善団体、募金なども大きくやっているところ)の人たちについて被災者の方がつぶやいていたもの。
『被災者には満足な物資や食事の提供が行き届いていない時に
現地に入っている大手のボランティアが美味しそうなまともなお弁当を食べており
そのにおいが避難所内にも漂って子どもたちがお腹が空いたと泣きわめいて収まらなかった。
しかもその人たちは多分給金をもらっているのだろう。
いっそその人たちを襲って子どもたちに栄養のある弁当を食べさせてやりたいとまで過ぎってしまった。』というような内容の記事が目に止まりました。
もちろん立場によって価値観は違うだろうしボランティアも活動内容によっては体力をつけなくてはならないかもしれないから、カロリーのあるものを食べなくてはならないのかもしれないですね。
でも、立場変わって自分や家族が被災したり行方不明になっていて
冷たい床に座り、突然全てを失い、なにも考えられずただただ茫然とするしかなく生きているだけで精一杯だったら?
育ち盛りの子どもたちに何日もまともな物を食べさせられず冷たい床で寝て疲れ切っていたら?
人の心の痛みがわかるかどうか、空気が読めるかどうか
誰のため、何のためのボランティアなのか
自らが体験しないとわからない事だらけだと思うので仕方ないのかもしれないけど、せめて配慮という優しさは持ちたいし
わからない事は仕方ないからそれをしっかりと上の人が教えてあげて欲しいと思いました。
そういう事を理解してから被災地に入る事はとても大事なことだと。
ましてやそういう大手なら偉い方々(勤務の長い方々)はそういう事態は何度か経験しているのではないのか。
だからそこに支援金を集めて贈るんじゃないのか。お金を渡せばそれで終わりなのか。
きっとそんな考えでやっている事業ではないのでしょう。
でも結局こんな思いをする被災者がいた時に
こんなふうに受け取られてしまうんだなと活動の仕方のみならず日頃の人との関係や接し方についても気付かされた気がしました。
極限状態じゃ本来の理性を失ってもおかしくないのにちゃんと我慢して耐えている日本人はすごいです。
なのに同じ日本人でも施す側は被災者は弱者で何をしても我慢してくれるだろうから大丈夫と目に見える光景の奥にある心に気付けないってなにかが麻痺しているのか。とても悲しいことだと感じました。
そうやって心が痛みながらもすでに10日。
まだまだメディアやSNSでは知られていないことがたくさんあるのでしょう。
311でもそうでしたが一般のボランティアなどは、場合によっては状況がわからない状態で現地に行ったり
むやみに支援物資を送ったりするのはかえってよくないと聞きます。
それじゃ自分に出来ることはなにか。
私の場合、今回の震災一つとっても私は遠く離れたところに実際に行って支援は難しい…
それなら身近で自分に出来ることをこれまでのように形にしていこうと改めて心に決めた年始となりました。
被災地ではとにかく行方不明の人たちが早く見つかり1人でも多くの人たちが無事でありますように。
無事に生きた人たちがまずは温かい場所で温かい食事をとれますように。
食べる事、休む事は生きるために欠かせない事。
政府や大手企業、力や財力のあるところでは被災者の方々にせめてそこからでも早く支援して差し上げて欲しいです。
それぞれの立場でそれぞれができること
やるべき事を見極めて実際に行動しながら進みたいですね。
では本年もよろしくお願い申し上げます。