コミュサーブログ第153回目。
毎度ありがとうございます
担当のクドウ マコトです。
いつもの年なら
『桜の花も散りかけで…』
なんてことから話を始めますが、
すでにソメイヨシノの影はなく、
遅咲きの八重桜が見ごろです.
さて、先日の仕事上がりに
見上げた空に浮かぶ、三日月。
消えそうなくらいに、
そっと引かれた、細い月。
氷室冴子 著 『碧の迷宮』
主人公が水の中でもがきながら見上げた
三日月の冒頭の部分を思い出す。
時は平安京時代。
姉の死の真相を調べるために、
田舎から都に戻ってきた
貧乏貴族の娘 香姫。
『姉の死の真相は、姉の恋人が握っているはず』
その思いで姉の死を探る…
というお話。
『ジャパネスク』シリーズで人気があった著者が
本格的な『人間ドラマ』に挑んだ本、とクドウは
思っている。
実はこの本、上巻だけの【未完】の作品。
それが意味深。いろんな意味で。
いままでのスタイルを変えることは、
不安と、もどかしさが付きまとう。
『逃げ出したい』と、何度思った事か。
その気持ちを克服した。
とは言えない。
でも、少しずつ前に進んでいる。
と思いたい。
自分を信じて、日々を変えていきたい。と
思う。
著者が亡くなり早8年。
『花の盛りの 春の宵ゆめ』
音の響きにひかれて、印象に残っている。
夕方の空に見る三日月と一緒に思い出す。
今回はこのへんで。
クドウマコトでした。