スタッフブログ第624回は、福原がお届けします。
先日、8・9日、青森市の善知鳥神社にて、クラフト市とステージショーのイベント、「AOMORI楽市楽座」が開催されました。
クラフト市に参加するお店も、ステージに出演するアーティストも、個性的な人たちばかりで、かなりカオスなイベントになりました。
その中で、今回は、読み聞かせ集団「Mamaz(ママーズ)」の、「影絵」のご紹介を。
私は、人形使い 担当です。
過去に、「ヤマタノオロチ」、「地獄めぐり」「へふり嫁っこ」など毎年上映してきましたが、今回は満を持しての「三枚のお札」をお披露目しました。
皆さん、覚えてますか?三枚のお札。
青森の民話では、「小僧っ子まだだが」として出版されています。
「まんが日本昔話」で、見た方もいるでしょうね!
好きなんですよ。この話。あらすじを簡単に。
1・村のお寺に和尚さんと小僧が住んでいました。
2・山に栗拾いに行くと言って聞かない小僧に、和尚さんは、山姥に食われてしまうと止めるが、ついに根負けして、ピンチの時に使う、お札を三枚渡す。
3・山で迷った小僧は、一軒家にたどり着き、優しそうなお婆さんに歓待される。
4・真夜中にフト起きた小僧は、山姥に変身したお婆さんを目撃。逃亡を図るが、捕まってしまう。
5・小僧は、三枚のお札を使って、(身代わりの術、濁流、巨大な砂丘)山姥の追跡を妨害するが、お寺まで来てしまう。
6・小僧の代わりに対峙した和尚さんは、山姥をおだてて、大入道に変身させる。
7・次に、まめに変身させ、和尚さんが食べてしまう。
おしまい
と、いった内容です。
スリル満点で、怖いのは怖いんですが、ちょっと、ストーリーの中に、
いかにも日本っぽいメロウな場面もあるんですよねー。
例えば、山姥が、小僧を安心させるために、やさしいお婆さんの姿で現れる。
小僧は、普段親元はなれて、お寺に預けられてる訳ですから、母親的な人が現れると、安心するんですよね。
そのエセ母が実は人食いババアだった!というギャップ。
じっとっとしたジャパニーズホラーはここが発祥かも知れません。
あと、最後に、和尚さんが、山姥が変身した豆を食べてしまう場面。
よく、子供のころ親に、「スイカの種を飲み込むと、おなかの中に、スイカが育つよ!」といって、脅かされませんでした?
ましてや、和尚さんが飲み込んだのは、もともと山姥ですよ?ひゃーー!
和尚さんの胃袋が無事でありますように。
以上、今回のMamazの影絵「三枚のお札」は、YouTube→AOMORI楽市楽座
2023で検索してください。すぐ見れますよ。1:47頃からです。
では、楽しんでくださいませ!
へばのーーー。