コミュサースタッフブログ
第96回目
担当の佐藤けいしです。
今日も雪ですね。
雪は降るものの、例年よりは少ないし
比較的軽めの雪なので
若干助かっているかな…と。
でも、しんどいものはしんどい…。
クルマはノロノロだし
道はガタガタだし。
ま、あせらず行きましょ。
今日は
「スゲーな、この人…」と思った
本の内容をシェアします。
島田紳助さんのお話し。
突然奥さんから離婚を申し出された
ことがある。
その時の彼の奥さんへの言葉が
なんとも言えない。
奥さんが
「自分の力で
自分の人生を歩んでみたい」と。
彼は驚いて言葉が出ない。
やっとの思いで口にした言葉が
「俺ら夫婦は
俺がレーサーで
お前がメカニックだ。
二人でチームとしてやってきた。
それでいい成績をおさめたのは
二人の成果。
俺が目立つ。お前は目立たない。
だから「私は役に立ってない」と
お前はへこむ。
でも違う。
メカニックとレーサーがいて
はじめてレースに出れたんだ。」
奥さんの言い分は
「私もレーサーになってみたい」
そう願う妻の思いは認めるとして
言葉を続けた。
「今まで稼いだ分はもちろん折半。
そして、これから俺が稼ぐ分も
ずっと半分はお前にやる。
それでよかったらこの話を飲む。」
離婚にあたって財産を折半するのは
ごく普通のこと。
離婚後はゼロからの出発を願う
彼女としては、離婚後も財産を
分与されるなど、もってのほか。
それでも彼は離婚後の自分の稼ぎも
折半すると申し出た。
その理由を彼は競馬に例えて
説明した。
「お前が俺と結婚するとき
走るか走らないかわからない馬に
賭けたみたいなもの。
その馬が走ってる限り配当は
貰うべきだ。
走るか走らないかわからない馬を
馬主として買ったんだから
引退するまで賞金の配当を受け取る
権利がある。」
だれが聞いても納得できる論理。
離婚を切り出された刹那に
こんな申し出を切り出せる人は
そんなにいないだろう。
《島田紳助の話し方はなぜ9割の人を動かすのか 久留間寛吉著より引用》
結婚当初の二人の気持ちを
“しっかりと”覚えてるからこそ
とっさに出た言葉だと思う。
(当時競馬に例えてたわけじゃないだろうけど)
過ぎていくと「始まり」を
忘れてしまう。
何事も「始まり」というのが
とても大事だと改めて
感じさせられた話しだった。